総長からの「愛してる」Ⅱ
「美愛。」
オロオロと不安を表す私の前に、廉也の手が出された。
「??」
不思議に思いつつ手を重ねれば、廉也はグイっと私を引き寄せた。
「俺が付いてれば大丈夫だろ?」
「うんっ!」
この手さえあれば、私はもう一度人を信じられる。
廉也さえいてくれれば、私はまだ生きられる。
「しっかりつかまっとけ。」
指を絡め、離さないとでも言うように力強く握り締められた。
「廉也、そばにいてね。」
私の願いに、廉也は余裕そうな笑みをこぼした。
「お前が望むなら、永遠に。」
その言葉だけで、私は安心するんだよ。