総長からの「愛してる」Ⅱ
「奏、先行って集合かけとけ。」
「はーい。」
廉也の指示で奏は部屋から出て行く。
多分、さっき言ってた未來についての集会のことだと思う。
「廉也、未來起こす?」
「まだいい。それより、こっち向け。」
言われて後ろを振り向くと、そのまま顎を固定され、廉也からのキスの雨。
あの夜とは違って、深くなく荒くなく、優しいキス。
何度も重なる唇に、私は酔ってしまう。
「れんっ……ん」
「…………まだだ。」
息は苦しくなるけど、廉也のキスは好き。
深くて優しい愛情が、胸いっぱいに伝わってくるから。
大好き。