総長からの「愛してる」Ⅱ
しばらくの間、しつこい程に重なっていたそれは、ふいに離れた。
すっかり息が切れた私に、廉也は余裕そうな涼しい表情。
でも、その瞳は燃えるように熱い。
「お前は俺のだから。」
……このタイミングで言うのはずるいよ。
一歩間違えれば、狂気にも聞こえてしまうその言葉。
でも、廉也の愛情だと理解しているから、私にはちゃんと伝わるの。
言葉に出来ず、頷いた私。
廉也はフッと笑うと、私を抱き上げて自分は席を立ち、私だけを総長の席に残した。
「未來、起きろ。」
大きくもない廉也の声で、未來の瞼は自然と開いた。
寝起きなのにすぐにニコニコと笑い出す。