総長からの「愛してる」Ⅱ
「そうだね。俺も自分を話せたから。」
奏も意味がわかったように、海斗に助言する。
自分が変わりたいと思ったなら、あとは一歩を踏み出すだけだ。
「美愛は3日前、天瀬來叶の父親に再会した。
そこであいつの中の唯一の “幸せな時間”をそいつに踏みにじられた。
そして、未來の存在を認めてもらえなかった。」
あいつの精神は完全に壊れた、と最後に締めくくる。
正直、どうすればいいかわからねぇ。
「……とりあえず、お前らには現状を知ってもらった。
ここから先は、後で相談する。
そろそろ美愛の薬が切れる時間だ。」