総長からの「愛してる」Ⅱ
そして、名前を呼ばれた少女は美しすぎる顔で笑った。
その表情に、誰もが見惚れてしまう。
廉が手を差し伸べ、美愛はその手を握る。
ここまできて、認めない奴はいない。
俺らの総長は、迷いなく美愛だけを愛している。
そして、美愛も廉を愛している。
「えっと……緊張して上手く言えないと思うけど、聞いてください。」
美愛のその声に誰もが耳を澄ました。
聞かなくてはいけない、と誰もが直感で思った。
「私は、鳳凰7代目の姫です。」
そして、美愛は語り始める。
元姫としての過去……そして、鳳凰7代目総長を愛したことを。