総長からの「愛してる」Ⅱ



そして、名前を呼ばれた少女は美しすぎる顔で笑った。



その表情に、誰もが見惚れてしまう。





廉が手を差し伸べ、美愛はその手を握る。



ここまできて、認めない奴はいない。



俺らの総長は、迷いなく美愛だけを愛している。



そして、美愛も廉を愛している。




「えっと……緊張して上手く言えないと思うけど、聞いてください。」



美愛のその声に誰もが耳を澄ました。



聞かなくてはいけない、と誰もが直感で思った。





「私は、鳳凰7代目の姫です。」






そして、美愛は語り始める。



元姫としての過去……そして、鳳凰7代目総長を愛したことを。




< 83 / 427 >

この作品をシェア

pagetop