総長からの「愛してる」Ⅱ
「たとえ汚いと言われれても、私はこの子を育てることだけが生きる意味だった。
今で思えば、自暴自棄になって、すごく悲惨な生き方だと思う。
だからこそ、廉也が私を見つけてくれたことに今は感謝しているんだよ。」
美愛はとめどなく流れる涙を拭いもせず、未來を大切そうに抱きしめ、頭を下げた。
「私は、もう一度たくさんの仲間と笑いあいたい。
幸せな毎日を送りたい。
廉也が仲間と認めたみんなを信じるから、
たくさんの時間をかけて、私を認めてください。」
話し終えた美愛。
倉庫の中はシーンと静まり返った。
俺は前へと視線を戻せば、その光景に絶句する。