総長からの「愛してる」Ⅱ
確かめなくても、仲間たちの決意は伝わった。
だが、廉はあえて問いかけた。
こういうのは、言うことで自覚するものだから。
「美愛と……その子である未來を、お前らは全力で守ってくれるか?」
「「「おおおおおおっ!!!」」」
全員の雄叫び。
これでもう、“廉の意志” ではなくなった。
ここから美愛を守っていくのは、“龍嵐の意志” だ。
みんなの声に、廉也は笑った。
そこにいたのは龍嵐の総長であり、俺たちの頂点であり、
仲間を思いやり、一人の女を愛している、最高の男だった。
「お前らにも美愛を預けた。」