総長からの「愛してる」Ⅱ
《side 美愛》
龍嵐の集会から一週間が経った。
もう夏休み間近で、エアコンが活躍中の最近。
すっかり龍嵐のアイドルになった未來を連れて、私は倉庫に来ていた。
学校帰りに保育園によってそのまま来たんだけど。
外が暑すぎてクーラーがかかっている幹部室が天国のように思えた。
「美愛、大丈夫?」
「……暑いの苦手なの。」
すっかりバテて横になった私は、声をかけてくれた奏をソファの上から見上げた。
未來は、もう奏の腕の中。
「今日は久しぶりに全員揃ったな。」
向かい側のソファーに座る海斗の声に、そういえば、と思う。