総長からの「愛してる」Ⅱ
それを横目に、海斗が声を発した。
「どうだった?」
「早くてあと2、3日後ってところですね。」
「やけに慎重なんだな、あっち側は。」
なんだ、海斗が躊躇ってたのって晃くんたちのことだったの?
……別に、言っても気にしないのに。
変に気を使う海斗に、思わずムッとしてしまう。
気を使われるのって、あんまり好きじゃないから。
「……それが、変。」
「何が変なんだよ。」
鳳凰が変だという言葉に、私は反応して廉也を見る。
私の視線を感じたのか、廉也も私の方を見た。
「美愛、こっちに来い。」
「うん。」