総長からの「愛してる」Ⅱ
「廉也、日向の所にいるって…?!
助けなきゃ……!!」
だって、あそこの総長は廉也の……!!
「行かねぇよ。」
「なんでっ!!」
思わず背後の廉也を振り返る私を、廉也は黙って見た。
「ねえ、廉也!
日向、鳳凰に攻められてるんでしょ?!
行こうよ!!」
「……行って、どうなる。」
「えっ?」
廉也は今までに見たことないような、冷たい顔をする。
そんな表情を見たことのない私は、思わずブルリと震えた。
「あいつらとは同盟を結んでるわけじゃねぇ。
俺らが助けたら、あいつらのプライドが傷つくだけだ。」