総長からの「愛してる」Ⅱ



「廉也、日向の所にいるって…?!
助けなきゃ……!!」



だって、あそこの総長は廉也の……!!




「行かねぇよ。」



「なんでっ!!」




思わず背後の廉也を振り返る私を、廉也は黙って見た。




「ねえ、廉也!
日向、鳳凰に攻められてるんでしょ?!
行こうよ!!」



「……行って、どうなる。」



「えっ?」




廉也は今までに見たことないような、冷たい顔をする。



そんな表情を見たことのない私は、思わずブルリと震えた。




「あいつらとは同盟を結んでるわけじゃねぇ。
俺らが助けたら、あいつらのプライドが傷つくだけだ。」




< 97 / 427 >

この作品をシェア

pagetop