君と出会って知れたこと。
ケイタとはじめて会ったのは
高校の入学式。
ジタバタと急いで準備して
学校に向かった。
学校に入って教室を確認し
教室に向う途中に
声をかけられた。
『あの、カナさんの妹さん?』
数人の丸坊主の
いかにも野球部!って感じの人たちに訪ねられた。
カナちゃん…それは紛れもなく私のお姉ちゃんの名前。
だから、私は当然
『はい、そうです』
と答えた。
きっと、お姉ちゃんは可愛いし…
だから、お姉ちゃんの妹がくるーって
なって、必死に妹探しの旅でもしてたんだろう
この野球部連中は…。
『わー、やっぱり、面影少しあるわ!』
と一人が言った。
その男性は目が大きめで可愛らしい感じの先輩で…
そう、これがケイタと私の出会い。