夕焼けのおちる図書室で

「なんでそんな不機嫌なの」




くす、と笑いながら遥に問われる。


「元々こういう顔なんだよバカ」




私は、そこらの可愛らしい女の子みたいに、


ぱっちり二重でもないし、
さらさらロングヘアーでも、
やわらかいボブでも、
何かとあると叫んじゃう子でも、





ない。




初めてあった人と、



「ごめん、なんかした?」


「え、なんで?」


「…なんか、睨まれてたから」





みたいな会話があったほど。



睨んでねぇし、って心で暴言を吐いてる日々ですよ、どーせ。








なんて思っちゃう私は性格歪んでる。


心もせまい









それに、私は嘘つきだから。




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