夕焼けのおちる図書室で
―彩希side―



「だれだろう…凄い上手いね」

人だかりで、顔は見えないけど画面は見える。



某太鼓のリズムゲームだ。








「…凄い、ミス全然ない」






ぎゅ、と蘭がぬいぐるみを抱き締める。













曲が終わると、私達と同い年くらいの(他校生)女の子二人組が、ゲームをしていた男子二人に駆け寄る。




くそ、顔が見えない。
















「彩希ちゃん、あれ、ナンパかな」


「…ん、そうかも」


「面白そう。聞いてみよ」






この子…意外と危ないんですよ。














「ねぇねぇ、君達スゴかったねぇ、かっこよかったぁ」
「ほんとほんと~!!」
「ねぇ、このあと暇?うちらと遊ぼうよぉ」







うっわぁ、手慣れてる。







「もういいよ、ほら蘭行こ?」


「え?う、うん――――――」














「あ、いやいいんで」

「えぇ、なんでぇ?」

「俺ら、彼女いるんで」

「は、はぁ!?どこに!?今一緒にいないってことは嘘なんでしょお?そんくらいわかるんだから!!」





「だから――――」











何か争ってる。







まぁ、いいか。関係ないし。

















.





























――――――グイッ







「え!?」









.



























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