夕焼けのおちる図書室で
「……は、遥……!?」
「ええぇ!?」
「ッチ…いこ!」
「う、うんっ」
そそくさと去っていく女の子達。
その後ろ姿を見つめるしかできない
だって、今、私は 遥の腕の中。
蘭は裕介の腕の中。
リズムゲームの男子二人組の正体はこいつらか
「離せ」
それが一番先だから!!
「ごめーん」
へらへらと笑う裕介と遥。
「も、もう……本当…」
蘭はそういって、くまのぬいぐるみを抱き締める。
なんか、気に入られてるね、くまちゃん。
大事にしてもらえよ
「にしてもあいつらケバかったわ」
「だよなー、ナンパとかうけるわ」
「お前ら女子抱き締めることに抵抗とかないわけ?」
「いや、お前ならいいかなぁって」