【新】サンタの仕事も楽じゃねぇ

 もちろんのこと、中にあるモノを拝借して質に流すつもりだ。

「盗むわけじゃぁねぇ」

「そうなんですか?」

「当たり前だろうが。俺はそんなに悪じゃねーぞ」

「そうは見えないんですけどねぇ」

「なーに、お借りするだけだよ」

「そんなこと出来るんですか?」

「できるとも」

 大きく頷くと、クックレ556が浸透した戸を開き、中に......




「そこまでだなぁ・・・」

 タクローの後ろから黒い声が聞こえた。

 え? まさか......

 そのまさかだ。

 振り向いた先には......ドン*サンタ


 タクロー同様の赤いサンタ服に下は短パン、ゴールドのアクセサリーをじゃらじゃらつけたヤクザなおっさんがそこにいた。



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