【新】サンタの仕事も楽じゃねぇ
あなたのはタクローを玄関まで送り、「また来年!」
と別れを惜しみつつ、いつまでも元気でやりましょうと挨拶をする。
「ほんじゃよ、あなた野さん。それではくれぐれもお金儲けにはきをつけて」
「タクローさんも」
タクローはこそ泥のようにさささささっとかけだして夜の街に溶け込んで行った。
あなたのは金庫の中の金を勘定し、鍵をしっかりと回し、自分がタクローの元へ行く日にちを確認するためにカレンダーをめくり、赤ペンでまるをつけた。