*ちぇりーダーリン*
「で、リョーヘイはなんでここにいるの!」


「んー。カナキのお兄ちゃんだから。」


「違う!あたし一人っ子!」


どこまでもイライラさせる宇宙人だ。


「カナキー、お兄ちゃんとケンカしないのー!」


キッチンからお母さんの声がとんできた。


あー。


お母さんは、完全にお兄ちゃんだと思ってる。


「返事はー?」


「はーい。」


とりあえずは返事して、小声で話をつけることにした。


「まず、リョーヘイはなんであたしのお兄ちゃんなの?」


「ちょっと記憶いじって…カナキのお兄ちゃんに。」


記憶いじるって…。


「なんでそういうことしたの?」


「カナキ…俺の花嫁だし…。一緒に…いたいなっ…て…。」


きゅんっ。


< 14 / 216 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop