*ちぇりーダーリン*
なんだか切なくなって涙が溢れ出しそうになった。


だけど、あたしがここで泣いちゃいけないんだ。


あたしが泣いちゃキリヤに悪いもん。


あたしは、涙をこらえて、精一杯の気持ちで、


「うんっ…。友達…っだよ。
また、明日からも…勉強教えてよね!!」


 あたし、笑えてる??


暗くて見えないかな??


「ふ…、ああ。
わからないとこあったら、いつでも言えよ。
ただし、少しは自分で考えろよ??俺に頼ってばっかじゃ、バカになっちまうからな」 


「…バカにならないもんっ!」

「ははっ、ムキになんなよ」


ふわって、キリヤはあたしの頭を軽く撫でた。


また胸がぎゅってなった。


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