*ちぇりーダーリン*
「…じゃあ、また…明日学校で」


キリヤがかばんをとりにいって、あたしに背を向けた。


 あたし、応えたよね?


キリヤの気持ちに答えを出したんだよね?


暗い中、キリヤの背中を見送る。


そして、公園から出ようとしたキリヤが突然後ろを振り返った。


…………??


「笹川ぁ!!
お前、こんないい男ふったこと後悔しろよ!!
んで、絶対に俺よりいい男選んで幸せになれよ!!
それで!!
やっぱり俺がよかったら…今度はお前が告白してこい!!」


なっ、何言ってるの!?


キリヤは大声で叫んだ。


普段のキリヤからは全然想像がつかない。


 辺りは真っ暗で人気はないけど、会社帰りのサラリーマンがこっちを向いて立ち止まってる。


でも、キリヤの清々しい気持ちが嬉しい。


「…っ、幸せになるよーだっ!!だから!!キリヤもなってね!!
…っ、あ…ありがと…!」


感謝の言葉を口に出したら、涙が流れて最後の方は言葉にならなかった。


それでも、キリヤはまた大きく叫んだ。
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