*ちぇりーダーリン*
「花嫁?
違いますよ。兄さんは、ただ逃げただけですよ。僕から」


「意味…わかんない…」


「花嫁なんてこの星に居座る為の理由にすぎない。兄さんは自分の星の勢力争いに巻き込まれたくないだけ。
僕がこの星に来たのは、その兄さんを殺す為です」


殺す!?


あたしは身体が震え出した。


「やっ、やだ!
何いってるの!?殺す…って…」


あたしはリョースケの胸倉を掴んだ。


「ふ…、兄さんだけじゃありませんよ??
貴女だって殺しますよ?」


リョースケがあたしの首もとを触角で縛り上げた。


地面に足ついてない。


「…っぐ、はなし…て…」


「あっはっはは。
兄さんに出会ったばっかりに。かわいそうに…」


「…かわ…いそう…じゃ…っぐ…ない!」


あたしはリョースケに出会えて幸せ。


 この気持ちを知らないリョースケの方が、かわいそうだよ。

< 207 / 216 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop