*ちぇりーダーリン*
そうじゃない!!


逃げるんだ!!


逃げればいいんだ!!


あたしは、回れ右して走った。

世紀の大発見をしたら、いくらお金もらえたんだろう?


なんて考えながら、一心不乱に家まで。


でも、さよならっ、宇宙人。


あんた、ちょっとかっこよかったよ!!


きっと、すぐにいい実験体が見つかるよ!!


アデュー!!


ドンッ。


「…って…てて…。すみま…せん?」


あれ??


あたしの前にいるの…さっきの宇宙人だよね??

しかも、目線同じ高さで…。


あたしは、上下を確認する。


首ねっこ、あの触角で捕まれちゃって足が地面についてない。

「…なんで逃げる?」


なんでって…未知なる生命体に遭遇したら逃げるのは本能でしょ…。


「…お前、俺の花嫁なんだから逃げられたら困る。」


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