虹のソラ
冷や汗をかきながら自転車をこぐ。

あいつに会えないか・・・と思いながら。
明日は、会える...明日は、会える...なんて思っていたら、1週間が過ぎた。

ひとりで、自転車をこぐ。
冷たい風が頬に当たる。
「つめってッ・・・。」

ひとりでいる甘い香りの人が居た。
頑張ってコエをかける。
「あ、あンのー。」
「はい???あたし???」
「そーですっ・・・けど。」
「なんでしょう?」
「お名前はー・・・?」

「左藤好未です。あんたは?」
「は・・・はぁ。稚内秦夜ッス。。。」
「5年?」
「そーですケド。」
「あたしねー。6年なんだぁ。ひとつ年下かぁ。。。可愛いねぇ!」
「こ、好未さんっっっ。」
「好未でいいよゥ!敬語もやめてね?」
「は、はぁ。そこの学校ですか?」
「そゥだよー。そこしかないし!」
笑いながら好未は、答えた。
エガオは、キラキラ光っている。なんともいえない・・・この綺麗さ、大人っぽさ。

甘い香りの原因は、髪のにおいだとわかった。
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