虹のソラ
ピーポーン

「はいっ。」
お母さんが出る。
「好未ーい!」
「はーい。」

外に出ると、秦夜がいた。
「まったあんたぁ?」
「ごめんなさぃ。」
「またっさぁ、『スキですぅー』とか言いにきたんじゃないでしょうねぇー?」
「違うけど。」
「ふん、何のよう?」
「付き合ってください。」

「はぁ?????何度もいってるけど、好きな人はいんの。」
「だから、俺でしょ?」
「ちーがーうー!変な妄想すんのも辞めてよぅ?」
「えー、ヤダー。」
「変態!二度と来んなッッッッッ!」
バタンッ

「はーあ・・・。」
玄関のドアを閉めて、下駄箱に寄りかかる。

本当に、秦夜って人のことが嫌いなのかって思うと・・・。なんか違うような気がしてきて。
なんだろう?
スキ・・・ではないかもしれない。
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