虹のソラ
それから、1週間くらい経ったある日の事。

「こーのーみ。」
お母さんに呼ばれる。
「なんか颯太クンからよ。」
「あっ、何ー?」
「とにかくはい。」

「もしもし?いきなり何?」
『あんなぁ、秦夜が死んだ。』
「はっ・・・?」
『死んだんだっつーの。』
「なんでっ・・・。」
『自殺。』
さらっと言われて、なんか嫌だった。
もう嫌いとは思ってた。でも、どこか外せなくなってたままだった。
「嘘・・・なんで、自殺なんかっ・・・。」
『それがわかんねぇんだよ。遺書もねぇーし・・・。』
電話の中で颯太の不安そうなコエがする。
「悲しいね。あたしは・・・葬式とかには行かないから。それだけは、覚えといて。じゃっ・・・。」
『待った・・・。』
「何?」
『付き合ってくれないか?』
「うん・・・。」
『じゃーな。明日・・・会えるか?』
「会えるよ。」
『じゃ・・・俺の家に来てな。』
「う、ん。」

―プープープー
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