虹のソラ
「なぁ、正夢になったな。」
「うん・・・て・・・はぁ?!」
「だからな、俺がプロポーズして、結婚したってゆー夢。」
「あ、あたし・・・もそんな夢を見た・・・。」
「この夢の最後には、“虹のソラ”があった。綺麗だったなぁ。」
「颯太・・・。」
「ん?」
「あたしの事が・・・スキなの?」
「そうだよ。」
颯太の制服の腕の部分をガシッと握った。
あたしは下を見ながら、「ありがと。あたしも」と言った。
「あんなぁ・・・遅れそうなんだよ、おめぇーのせいで。」
「あっ・・・ごめん。」
「別にいいやぁー。」
「はっ?」
「おめぇーと過ごす。」
「何言ってんの?」
「これから、渋谷行くよ。」
「へっ・・・?」
「ほぁーら!来い!」
クールだけど、どこかコドモっぽいエガオで言った。
「あ、うん。」
このエガオに弱いあたし。このエガオを見れば、なんでもいう事を聞いちゃう・・・。
あたしは、バカオンナですよ~だッ♪
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