素晴らしき今日
エレベーターの前に着いて下矢印のボタンを押す。オレンジのランプを灯した。
扉の上についている数字のランプが1から3へと移るのを見ていると扉が開いた。
そのまま乗り込んで1階へのボタンを押そうとした。が、いきなり団体が乗り込んできた。
定員オーバーのブザーが鳴りそうな気がした。
「ママー喉渇いた」
小さな女の子の声。
「ジュース買いに行きましょうね」
母親はそう言って地下一階のボタンを押して扉は閉まった。
小さな箱に密閉された空間では、中年の男や女が文句をブツクサ垂れていた。
別に聞く気も無かったので聞いていなかったが。
そして降りたいはずの1階を通り過ぎて地下一階へと進んでいった。
小さい振動を起こして、小さな軽い音を発して、機械の声が地下一階を告げた。
扉が開いた瞬間に風船の口を緩めたように人という空気が一気に薄暗い廊下へと流れていった。
「俺も喉渇いたな」
エレベーターから降りた。背中の光が段々と線になっていき、やがて光を失った。
右と左に廊下は続いていた。目の前に壁には右方向の矢印が書かれており、その下には階段と売店の絵が描かれていた。
緑のランプが主でどこか気味が悪い。左を向けば薄暗い果てのない廊下が続いてそうだった。
少し身震いをして売店へと向かった。
扉の上についている数字のランプが1から3へと移るのを見ていると扉が開いた。
そのまま乗り込んで1階へのボタンを押そうとした。が、いきなり団体が乗り込んできた。
定員オーバーのブザーが鳴りそうな気がした。
「ママー喉渇いた」
小さな女の子の声。
「ジュース買いに行きましょうね」
母親はそう言って地下一階のボタンを押して扉は閉まった。
小さな箱に密閉された空間では、中年の男や女が文句をブツクサ垂れていた。
別に聞く気も無かったので聞いていなかったが。
そして降りたいはずの1階を通り過ぎて地下一階へと進んでいった。
小さい振動を起こして、小さな軽い音を発して、機械の声が地下一階を告げた。
扉が開いた瞬間に風船の口を緩めたように人という空気が一気に薄暗い廊下へと流れていった。
「俺も喉渇いたな」
エレベーターから降りた。背中の光が段々と線になっていき、やがて光を失った。
右と左に廊下は続いていた。目の前に壁には右方向の矢印が書かれており、その下には階段と売店の絵が描かれていた。
緑のランプが主でどこか気味が悪い。左を向けば薄暗い果てのない廊下が続いてそうだった。
少し身震いをして売店へと向かった。