素晴らしき今日
大通りの歩道を歩いている時、前に携帯で喋りながら歩く人を見てメールの返信をする事を思い出した。
携帯を開くと、メールは二件来ていた。
《お母さん。どーやった?》
これは同じクラスの西野 純。同じクラスの友達でバスケ部に所属している。
京都から引っ越してきたらしく関西弁を少しずつ教えてもらっている。
《大丈夫なの??心配だよぉ。私もお見舞い行こうか?》
と、かなりテンパってるメールは隣のクラスの立山 心(ココロ)。入学して二週間くらいの頃にアドレスを交換した女の子。
言い忘れていたが、この春に何の変哲もないただの県立高校に通い始めた。
学校には行かず働くと母親に言ったら、何故か怒られた。
「部活もやりなさい」と言われるが、遠慮している。と言うか別にそこまでしたいと思わなかった。
それぞれに《盲腸だって。全然元気だった》《行かなくても大丈夫だよ。心配してくれてありがと》と返信した。
帰り道の途中、小学校の前を通ると桜の木があった。
ピンクの花びらは全てどこかへ飛んでいき、緑の新芽が少し頭を出していた。
よく見なければそこらの木々と変わらない色だった。
ペースを少し落として観察している時に、寝ている子の名前が『さくら』だった事を思い出した。
どんな子なのだろうか?さくらみたいに可愛いのだろうか?新芽のように元気なのだろうか?
それは想像でしか描けなかった。
家に帰る前にコンビニで弁当を買って、立山とのメールのやりとりを終えて、今日は終わっていった。
携帯を開くと、メールは二件来ていた。
《お母さん。どーやった?》
これは同じクラスの西野 純。同じクラスの友達でバスケ部に所属している。
京都から引っ越してきたらしく関西弁を少しずつ教えてもらっている。
《大丈夫なの??心配だよぉ。私もお見舞い行こうか?》
と、かなりテンパってるメールは隣のクラスの立山 心(ココロ)。入学して二週間くらいの頃にアドレスを交換した女の子。
言い忘れていたが、この春に何の変哲もないただの県立高校に通い始めた。
学校には行かず働くと母親に言ったら、何故か怒られた。
「部活もやりなさい」と言われるが、遠慮している。と言うか別にそこまでしたいと思わなかった。
それぞれに《盲腸だって。全然元気だった》《行かなくても大丈夫だよ。心配してくれてありがと》と返信した。
帰り道の途中、小学校の前を通ると桜の木があった。
ピンクの花びらは全てどこかへ飛んでいき、緑の新芽が少し頭を出していた。
よく見なければそこらの木々と変わらない色だった。
ペースを少し落として観察している時に、寝ている子の名前が『さくら』だった事を思い出した。
どんな子なのだろうか?さくらみたいに可愛いのだろうか?新芽のように元気なのだろうか?
それは想像でしか描けなかった。
家に帰る前にコンビニで弁当を買って、立山とのメールのやりとりを終えて、今日は終わっていった。