体操座りと救世主

「へ、まじで?」

「おん!まじまじ!たぶん!」

「ちょっとじいちゃんら呼んでくる。」

戸上家全員が集まり、緊急の家族会議が開かれた。

父がいない代わりに、俺が入る。

「じゃあつまり、愛っていうのは人の名前で、その人はタケくんのじいちゃんの近くにいるってこと?」

「みたいです!でも俺が知る限り、近所に愛っていう名前の人いないです。」

「なあ、その神社の神主さんに直接聞けばいいんじゃね?そいつなんか情報握ってるよ絶対。」

幸成くんがせんべいをむさぼりながら喋る。

「まあでも、その神主さんの言う愛ってのが、俺の呪いと関係あるかわからんやん。」

「でも今までの情報よりも可能性は高い。」

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