体操座りと救世主
「おはよう、みんな。」
「お、戸上。久しぶりやなー。また背伸びたか?」
「1センチほど。」
「くっそ!俺に分けえや!」
ナカヤンは恨めしそうに戸上を睨んだ。
まだまだ残暑が厳しい9月。
それなのに、戸上は長いジーンズに、タートルネックの長袖シャツ。
…タートルネック?
「…戸上。」
「なん?」
俺は戸上を手招きして、襟元を覗いた。
また緑の部分が増えている。
「…タケ、まだ大丈夫。」
「…おん。」