体操座りと救世主
13、前世
「龍守神社の神主さんですよね!」
「誰じゃお前…」
神主さんは俺をじっと見た後、目を見開き、そしてポロポロと涙を流した。
「え、あ、あの、ティ、ティッシュ…」
ポケットを探るが、ティッシュはない。そら入れてないんだもん、見つかるわけない。
そして次の瞬間、神主さんに抱きつかれた。
「愛!愛!やっと出会えた!」
「へ?は?愛?」
どういうこと?
周りの注目を集めてしまっているので、とりあえず次の駅で降りることにした。