体操座りと救世主

「…何?愛もわからんのか。」

「へ?」

「龍の呪いを解く方法は、愛にしかわからんはずじゃ。」

え、嘘やん。俺わからんよ。

「あの…俺で間違いないんですか、愛の生まれ変わりって。」

「それは間違いない。わしの本能がそう言っておるからな。」

どっからくるのその自信。

「そうか…愛にもわからんのか。」

「何か心当たりありませんか?今頼れるのはおじいさんだけなんです。」

「そうじゃな…」

おじいさんは腕を組んでうなった。

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