体操座りと救世主
どうしようか一晩考えて、雅也にメールを送ろうか迷ったけど、日本語が得意じゃない俺は結局言葉を見つけられなかった。
「はあ…」
「どしたんタケさん。」
隣の席のヨネが顔を覗き込んできた。
「あ、あれか、愛ちゃん探しとるやつ?俺もまだ情報見つかってないや。ごめんな。」
「あ、いや、それはもう大丈夫っていうか、いや、大丈夫じゃないんだけど、」
「は?」
「雅也とケンカした。」
「へぇあ。あの仲良しの雅也くんとタケさんがケンカ?」
「そー。」
「なんでまた。」
「大したことじゃないよー。いや、大したことか。うーん。」
「タケさん、わけわからんがな。」