体操座りと救世主
授業が終わるとヨネとナカヤンはすぐに帰ったので、戸上と2人で学食に向かう。
「タケ、大丈夫か?」
「んー。大丈夫。雅也は単純なやつやからな。たぶんすぐ仲直りできるよ。」
戸上と向かい合わせに座って話していると、誰かが隣の席にガンッと荷物を置いた。
「…雅也。」
「…」
雅也は俺の隣に鞄を置き、何も言わずご飯を買いに行ってしまった。
「え、タケと山崎くん、ケンカしとんやないん?」
「しとるよ。」
「でも隣には座るんやな。」
「いや、俺もわからんのやけど。」