体操座りと救世主
「最近文ちゃんが俺よりも戸上を優先するから!お前のせいで文ちゃん構ってくれんのぞ!文ちゃんの一番は俺やったのに!」
戸上はきょとんとしている。
「ちょっと雅也…」
「夏休みもあんま遊んでくれんかったし、最近ほとんど家おらんし!文ちゃん嫌い!」
「あんな、ごめんな雅也、」
「もういやや!戸上も嫌い!死ねよもう!」
パシンッ!
「いって…」
「タケ!」
気付けば俺は雅也に平手打ちをしていた。
「っごめん雅也、」
「もういや!嫌い!絶交や!ばーか!文ちゃんばーか!」
「雅也!」
雅也は鞄を持って食堂から出ていった。
やってしまった…。