体操座りと救世主
すべての授業を終え、早速雅也の家に行ったが雅也はまだ帰ってきてないようだった。
雅也になんて謝ろうか考えながら、ベッドでうとうとしていると、部屋のドアが勢いよく開いた。
「文ちゃん!」
雅也だ。
「雅也…あのな…」
「ごめんな文ちゃん!」
「へ?」
どういうこと。
「授業終わってから、校門のとこで戸上とばったり会ってさ…戸上が教えてくれた。」
「な…にを、」
「…肌のことと、それを治す方法、それから文ちゃんが戸上のために動いてること。」
「…信じたん?」
「え、嘘なん?」
「いや、ほんとやけど…現実味ないやろ。」