体操座りと救世主
16、愛ちゃん
授業が終わり、廊下を歩いていると、目の前によたよたしてる女の子がいた。
「ん?あれ、愛ちゃん?」
「あ、タケくん。」
愛ちゃんだった。重そうな荷物を持っている。
「どしたんそれ。」
「学祭でな、うちのサークルはカフェすることになったんやけど、その準備。」
もうすぐ学祭か。
「そうなんや。運ぶん手伝うよ。」
「ほんと?助かるー。ありがとう。」
愛ちゃんの荷物を半分受け取った。