体操座りと救世主
17、偽者
「えっと、アイちゃん…いや、マナちゃん、」
「タケくんやっと気付いたかあ。」
学校の近くのカフェに入ってアイちゃん、もとい、マナちゃんと向かい合っている。
「…ごめん、みんなアイちゃんて呼んでたから、てっきりアイちゃんやと…」
「ふふ。私のことアイちゃんて呼んでる人の中で勘違いしてたの、たぶんタケくんだけよ。」
「まじか!?」
「まじだ。」
「うわあ。恥ずかしい。」
「ほんと、タケくんはおっちょこちょい。」