体操座りと救世主
「うあー…」
「それとね、タケくん、私もう一個タケくんに黙っとったことあるんやけど。」
「え?」
「私、龍のこと知っとるよ。」
「…へ?」
「私の前世、愛として龍の生け贄にされた女の子なんよ。」
…え、どういうこと?愛ちゃんはマナちゃんで、前世は偽物の愛で…
「てか前世の記憶あるん!?」
「あるよ。タケくんにないのがびっくりやったわ。」
「…」
「でもタケくんが本物の愛やってわかったのはつい最近よ。はじめはわからんかった。」
愛ちゃんは微笑んだ。