体操座りと救世主
18、タイムリミット
学祭が終わり、だんだんと冬特有の冷たい寒さを感じるようになってきた。
「冬休みどうする!?なんか遊ぶ!?お正月は実家帰るけどクリスマスは暇人よ俺!」
ヨネがスケジュール帳をめくりながら聞いてきた。
「クリスマス暇人て寂しいやつやな。」
ナカヤンは机に顔を伏せたまま答える。
「やから今から予定入れようとしとるんやん!予定入れば俺は寂しいやつやない!ヒロくん!遊ぼうや!」
「俺は家で過ごす。」
「そうかあ。奥さんおるもんな。タケさんは?」
「俺は…」
「みんなおはよう。」
「おは…どしたん戸上。」
「お前もしかして…」
「はは。ここまでなってしもた。」
戸上は左目に眼帯をしていた。