体操座りと救世主
次の日、ナカヤンは姓名判断の本を持ってきた。
「タケ、これ全部読み上げてみい。答えあるかもしらん。」
最初のページから名前をたどっていく。
授業中も小声で読み進めたが、何も変化は見られなかった。
その次の日、ヨネはキラキラネーム辞典を持ってきた。
「これすごいんよ。読めん変わった名前ばっかある。」
ヨネに促されて戸上に向かって呼びかけるが、成果はなかった。
「タケ、お前龍にどんな名前つけたん?」
「わからん。」
「こんだけ名前あっても見つからんとか、あとはタケさんのセンスの問題やん。どうなっとん。」
「ヨネにセンスは言われたないよ。」