体操座りと救世主


ハッと目が覚めて時計を見ると午前3時だった。

…夢か。

あの龍はとても綺麗な緑だった。

「みどり…ミドリ…緑…碧…翠。」

なにか思い出せそうな気がする。

「うー…うーん…あー…あーもう!」

「文太うるさい!何時やと思っとんの!」

「…ごめんなさい。」

お母さんに怒られた。


翌日。

「おはよー。」

「はよ。」

「戸上は?」

「まだやない?」

「そう。」

その日から、戸上は学校に来なくなった。

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