体操座りと救世主

「日本語がおぼつかんから、しゃべってる言葉がアホに聞こえるんやろな。」

「誰がアホや!」

「やからアホではないって。アホっぽいだけ。」

「フォローになってないやん!」

俺とヨネのやり取りを見て、戸上は笑った。

「面白いなー。」

「それ褒めてんの?」

「おん。」

近寄りがたいと思っていた戸上は、思いのほか明るくて話しやすかった。

しかしまだまだ謎は多い。

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