体操座りと救世主
3、緑色の地雷


「え、風邪?」

『…おん。寝てるなう。』

昼休み。雅也から電話がかかってきた。

「まじか。」

確か雅也の両親は今旅行に行っていたはず。

「ご飯は?なんか持っていこうか?」

『兄ちゃん来てくれるから大丈夫。』

「そう。ゆっくり寝てはよ治せよー。」

『おん。』

ということは今日は昼飯はひとりか。

ヨネは家が近いから一旦帰ってるし、ナカヤンは今日授業が午前だけだからもう帰ったし。

学食に行くと、大勢の生徒がいて、もう席は埋まっていた。

「うわ。どーしょー。」

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