体操座りと救世主
「やば!タケさん、ヒロくん、外すっごいよ!」
ヨネの声で窓の外を見ると、雪が大量に降っていた。
「すげーなあ。こんな雪めったにないやん。」
「電車止まらんかな?」
「あ、タケさん帰れんなるな。」
「とりま戸上ん家行けたらいいんやけど。」
「タケはもう戸上ん家が自分家みたくなっとるやん。」
「おん。戸上ん家のクローゼットに俺の着替えけっこう入っとるからな。」
「居候か。」
最近、自分家よりもいる時間が長い戸上家。