体操座りと救世主
「タケくん、ありがとう、今日はもう帰り。」
「え、でも…」
「俊介ももう寝とるし。…あそこまでもう進行しとるんやな。」
「え?」
「呪い。…そのうち、痛みが激しくなって、暴れ狂って、自我も失い始める。」
「そんな…」
「でもワシは諦めんぞ。タケくんも諦めんとってやってくれ。」
「もちろんです。」
外は雪がすごくなっていて、電車は止まっていたからやっぱり泊めてもらおうかと思ったが、父さんが迎えに来てくれるというので今日は帰ることにした。