体操座りと救世主

購買で買って別の場所で食べようかと考えたその時、2つ空席を見つけた。

戸上の両隣だ。

席がないんだから仕方ない。戸上の左隣に鞄を置いた。戸上はギョッとしてこちらを見る。

「ここ、ええ?他席空いてないんよ。」

戸上は食堂を見渡し、少しの間のあと、無言で頷いた。

「ありがとお。」

俺は財布だけ持って、うどんを買いに行った。

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