体操座りと救世主


文太は立ち上がった。

「文太!どこ行くんじゃ!?」

「戸上んとこ!」

「電車も止まっとるし、この雪の中じゃ無理じゃろ。」

「あ…」

忘れてた。豪雪なうだ。

「お父さん車…」

「父さんはもう寝ておるぞ。」

「早っ!…仕方ない。ここはチャリで!」

「あんた何言いおんの。バカか。」

母さんが風呂から出てきた。

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