体操座りと救世主

「…翠玉。」

「…」

「翠玉。」

その瞬間、戸上を覆っていた鱗がすうっと消え、人間の肌に戻った。

「すごっ!」

「俊介!やったぞ!戻ったぞ!やっと呪いから解放されたぞ!」

おじいさんが戸上の肩を揺するが、戸上は反応しない。

肌は戻ったが、意識は戻らなかった。

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