体操座りと救世主
「文ちゃん、戸上に会いにいこう。」
「…嫌。」
「なんでよ!」
「合わす顔ないやん!戸上にも!戸上の家族にも!」
「顔やったら心配せんでも付いとる!」
「今そんなんいらんわ!」
「文ちゃんには最期に戸上に会う義務があるやろ!」
「嫌!絶対いーやー!」
駄々をこねる俺を無理矢理連れ出そうとする雅也。
「仕方ない。こうなったら。野郎共!入ってこい!」
戸上の声とともに部屋に入ってきたのは、ヨネ、ナカヤン、日野だった。