体操座りと救世主

「文ちゃん、戸上に会いにいこう。」

「…嫌。」

「なんでよ!」

「合わす顔ないやん!戸上にも!戸上の家族にも!」

「顔やったら心配せんでも付いとる!」

「今そんなんいらんわ!」

「文ちゃんには最期に戸上に会う義務があるやろ!」

「嫌!絶対いーやー!」

駄々をこねる俺を無理矢理連れ出そうとする雅也。

「仕方ない。こうなったら。野郎共!入ってこい!」

戸上の声とともに部屋に入ってきたのは、ヨネ、ナカヤン、日野だった。

< 249 / 277 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop