体操座りと救世主
「タケさん、行こう。」
「…嫌。」
「タケ、お前は友達の死に目に会わんつもりか。」
「…」
「タケちゃん、戸上が待っとるよ。」
「…待ってないよ。」
「文ちゃん!」
「やって俺は!」
みんなを期待させるだけさせて、絶望の淵に突き落とした、最悪な人間だ。
戸上に合わせる顔なんてない。
戸上じゃなくて俺が死ねばいいのに。
「タケ、お前、このままじゃ一生笑えんようになるぞ。戸上に会わんかったら、ずっと笑えんぞ。」
「…もう笑えんよ。戸上を助けれんかった時点で、笑えん。」